

台割とは?作り方と役立つツール&テンプレをご紹介!
「台割(だいわり)」は、冊子全体の構成を整理し、スムーズな制作進行を支える設計図のようなものです。冊子やパンフレット、広報誌を作る際に「どのページに何を配置するか」が決まっていなければ、制作が滞る原因になります。
特に、複数の人が関わる冊子制作では、台割が不明確だと「ページが足りない」「掲載するはずの内容が抜けていた」「ページ順が間違っていた」といったトラブルが発生しやすくなります。そのため、制作の効率化や品質向上のためには、正確な台割の作成が不可欠です。
本記事では、初めて冊子制作に取り組む方や、台割の作成に悩んでいる方に向けて、台割の基本的な役割や種類、具体的な作り方について解説します。
台割を作成するメリット
1.制作の効率化
台割を作成することで、冊子全体の構成が明確になり、関係者間の認識を統一しやすくなります。特に編集担当者やデザイナー、ライター、印刷会社など、複数の人が関わる場合でも、台割があることで「どのページに何を掲載するのか」が一目でわかるため、進行管理がスムーズになります。
2.ミスの防止
台割なしで制作を進めると、ページの重複や抜け漏れ、ページ順のズレ、重要ページの配置ミスなどが発生しやすくなります。また、ページのデザインやレイアウトを考える際、左右どちらのページに配置するかによって、画像の向きや見出しのレイアウトが変わってきます。
台割を事前に作成することで、こうしたミスを未然に防ぎ、仕上がりの品質を向上させることができるのです。
3.コンテンツのバランスを把握できる
冊子制作の初期段階で台割を作成すると、各ページの掲載内容を一覧で確認できるため、全体の流れやページ構成、コンテンツのバランスが可視化しやすくなります。これにより、内容の偏りや情報の過不に気付きやすくなり、読者にとって読みやすい冊子づくりが可能になります。
▼企画立案のポイントについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
台割の種類と特徴
台割には主に「見開きタイプ」と「表タイプ」の2種類があり、それぞれの特性に応じて使い分けることが重要です。
見開きタイプ
見開きタイプの台割は、冊子を開いたときの2ページを1単位として構成を考えます。読者が実際に目にするレイアウトを意識しながら、情報の流れやビジュアルのバランスを整えやすいのが特徴です。
特に、ビジュアルを重視する冊子では、重要な画像や見せ場となるコンテンツを見開きで配置することで、より印象的なデザインに仕上げることができます。そのため、雑誌、パンフレット、カタログ、写真集といったデザイン性を重視する冊子制作では、見開きタイプの台割が適しています。
▼誌面のレイアウトや設計については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
表タイプ
表タイプの台割は、ページごとの内容を一覧表で管理する方式です。Excelやスプレッドシートを活用し、1ページごとに「ページ番号」「掲載内容」「担当者」などの情報を記載します。
表タイプの台割は、冊子全体の構成を俯瞰しやすく、編集や修正が容易な点がメリットです。また、複数人で共有しやすいため、進行管理や調整もスムーズに行うことができます。
社内報や広報誌、記念誌、報告書、教科書、学習教材、マニュアルなど、論理的にページ構成を整理したい場合や、制作チームで情報を共有しながら進行したい場合に適しています。
冊子の目的や内容に応じて、適切な台割の種類を選ぶことが重要です。
台割の作り方
台割作成前の準備
1.冊子の目的を明確にする
まず、冊子の目的やターゲットを明確にし、それに応じたコンテンツを決めます。例えば、以下のような点を整理すると、冊子の方向性が定まり、台割の精度が向上します。
・ターゲット:誰に向けた冊子なのか?(一般読者、ビジネス関係者、学生など)
・掲載内容:伝えたい情報は何か?(商品紹介、社内報、観光案内など)
・トーン&マナー:カジュアルかフォーマルか? 写真中心かテキスト中心か?
2.ページ数を決める
冊子の総ページ数を決定し、大枠の構成を考えます。特に紙媒体の場合、4の倍数でページ数が設定されることが多いため、無駄なく配置できるように調整しましょう。
台割の作成手順
1.各ページの内容を決める
冊子の目的やターゲットを考慮しながら、各ページの役割と掲載内容を決定します。この段階で、内容の過不足がないか確認しながら、全体のバランスを整えましょう。特に、見開きページは読者の目に留まりやすいため、重要な内容や読んでもらいたい内容は見開きで掲載するのがおすすめです。
2.台割を作成する
台割は、ExcelやPowerPoint、DTPソフト(InDesignなど)を使って作成できます。無料テンプレートを活用すると、効率的に台割を作成できて便利です。各ツールの使い方については、次の章で詳しくご紹介します。
3. 誤りがないかチェックする
台割が完成したら、以下の点を確認し、最終調整を行います。
特に、本文の流れがスムーズかどうかを意識することが重要です。
・ページの抜け、重複がないか
・章ごとのバランスは適切か
・目次、広告、奥付の配置は正しいか
・本文の流れがスムーズか
台割作成のポイント
台割を作成する際は、単にページを割り振るだけでなく、読者がスムーズに読み進められる構成にすることを意識しましょう。特に、以下のような工夫をすることで、より読みやすい冊子になります。
・情報の流れを整理する(章ごとの区切りを明確する)
・余白を適切に確保する(文字が詰まりすぎないようにする)
・視覚的なアクセントを入れる(写真や見出しの配置を工夫する)
また、ページ数が不足したり、余ったりした場合は、追加記事や広告、写真、コラムなどを挿入しましょう。特に、中綴じ冊子の場合は4の倍数以外のページ数では作成できないため、注意が必要です。
台割作成に役立つツール&テンプレート
台割を作成する際は、ツールを活用すると、効率よく作業を進めることができます。ここでは、手軽に使えるExcelやPowerPoint、無料テンプレート、そして本格的なDTPソフトであるInDesignを使った方法を紹介します。
Excelを使った台割の作成方法
Excelの表機能を活用すれば、台割を直感的に管理できます。
冊子の構成を一覧で確認しやすく、複数人で共有・編集する際にも便利です。
【手順】
1.新規スプレッドシートを作成
2.見出しを設定(「ページ番号」「内容」「備考」など)
3.各ページの情報を入力
4.セルの色分けで視覚的に整理(本文・広告・目次などを色分け)
5.必要に応じてコメントやメモを追加
PowerPointを使った台割の作成方法
PowerPointでは、スライドごとにページを作成し、視覚的に台割を組むことができます。
PowerPointを活用すると、プレゼン資料のような形で台割を整理できるため、関係者との共有がスムーズになります。
【手順】
1.スライドをページ数分用意
2.各スライドに内容を記入(表紙、目次、本文、広告など)
3.レイアウトを整え、見開き配置をシミュレーション
4.ページごとに画像やテキストを挿入し、具体的なイメージを作成
無料で使える台割テンプレート
ゼロから台割を作成するのが大変な場合は、無料テンプレートを活用すると効率的です。以下のサイトでは、ExcelやPowerPoint形式の台割テンプレートをダウンロードできます。テンプレートを活用することで、基本的なフォーマットが整った状態から作業をスタートできます。
1.Misoca – 台割表テンプレート(Excel形式)
https://www.misoca.jp/template
2.Canva – パンフレット台割テンプレート(PowerPoint形式)
https://www.canva.com/
3.Adobe Express – 冊子レイアウトテンプレート(PDF形式)
https://www.adobe.com/jp/express/
InDesignを使った台割の作成方法
本格的な冊子制作には、DTP(デスクトップ・パブリッシング)ソフトを使用すると、より高度な編集が可能です。特にAdobe InDesignは、雑誌やパンフレット制作の現場で広く使われています。InDesignは、プロ仕様の機能が充実しており、レイアウトを細かく調整できるのが特徴です。ただし、初心者にはやや難易度が高いため、シンプルな冊子であればExcelやPowerPointを活用するのがおすすめです。
【手順】
1.新規ドキュメントを作成(ページ数を指定)
2.マスターページを設定(見出しやフッターを統一)
3.ページレイアウトを設計(ガイドを活用)
4.テキストや画像を配置し、視覚的にバランスを整える
5.ページごとの流れをチェックし、最終調整を行う
台割を作成する際は、作業の目的やチームの環境に応じて適切なツールを選ぶことが重要です。これらのツールを上手く活用しながら、効率よく台割を作成し、冊子のクオリティを向上させましょう。
まとめ
冊子やパンフレットをスムーズに制作するために欠かせない「台割」。
本記事では、台割の基本や種類、作成方法、便利なツールまでを詳しく紹介しました。
台割作成は難しく思えるかもしれませんが、基本の手順を押さえれば誰でも簡単に作成できます。台割をしっかり作成することで、冊子のクオリティが向上し、制作の進行もスムーズになります。
ぜひ、本記事を参考に、自分に合った方法で台割作成にチャレンジしてみてください!